廃寺予定の寺院を吸収合併しました。

全くお付き合いのないお寺の坊守から住職がなくなり2年になりましたが、跡取りもいないので廃寺にしたいので清算人になってもらえないかとの依頼を受けました。

本来は親戚寺院やその地区の組長が行うべ案件ですので教務所にどのような経過で当寺院に来られたのか調べてほしいとの旨を伝えました。

約1週間後に6ページになる経過報告書が届きました。

内容は色々ありますが、受けざるを得ない内容でした。

廃寺を依頼した坊守・教務所に受けることを伝えましたが

その後教務所から合併してくれないかと

の依頼があり合併とはどういうことかと聞くと当寺院が廃寺予定寺院のすべてを受け継ぐとの事でそれは本堂庫裏の解体費用も負担もすることであり1両日の思案の結果承諾しました。

教務所も宗門も廃寺が近年加速的に増え収入減少につながっていますのでそういう要望も理解できますが、受け入れ寺院にとっても経済的負担が増えます。

廃寺を予定していた寺院本堂

廃墟というには悲惨な状況です。余間奥は壁が崩れ外が見えています。

御本尊は庫裏に避難されていましたが畳の上の横たわり土台の蓮華なとは散乱し写真を撮ることができませんでした。

その後当寺院にお迎えし自分でできるだけ修理しましたが

それが後々仏師が本格修理をする時の障害になったそうです。素人は余計なことはしないほうが良いことがよくわかりました。

きれいに見えますが所々欠損しており本願寺派のご本尊ですが光背がなく元々は大谷派?かもしれません

阿弥陀様にお立ち頂けるように私が直しましたが、基本的にはご本尊はお洗濯しないものですが欠損部がありあまりにひどく修理お洗濯に出すことにしました

2025年11月に修理依頼  お戻りになられたのが2026年4月21日でした。

流石、仏師の仕事です。蓮華の細い金箔もきれいに貼られてあり素人のなせる技術ではありません
 ご本尊のお洗濯は否定派ですが、このお姿を見るとお洗濯に出してよかった思います。

お戻りになった阿弥陀如来像

余間にご安置してあります。

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願宗寺の御本尊です

お顔は黒くススまみれでお身体はあめ色に変色していますが、これこそがご本尊のあるべき姿であると思っています。どんなに大事にしていても、またどんなものでもすべては移り変わっていく阿弥陀如来像のそのお姿が諸行無常を具現化されています。

全国の国宝の仏像は元々は黄金色に輝いていましたが、現在は金箔の剥離、変色はそのままでご安置されています。

欠損部分はその作られた時代の部材を使い最低限の修復にとどめています。

廃寺吸収合併したご本尊の法要

2026年5月1日 廃寺予定の本堂に戻り 離別・本堂庫裏の取り壊し法要。

同日に願宗寺余間にご安置し読経

2026年6月21日 報恩講当日の法要前にご遷座入仏法要。

合併には宗門の証書とその証書をもって県の許可をうける必要があります。

と・・・・簡単に書いていますが約6か月間の時間を要し約寺院の署名捺印は各々4枚そのた書類は数知れず

本堂や寺務所に告知は1か月と3か月の2種類のを掲示などとてつもない労力がかかります。

それでも朽ち果てそうな阿弥陀如来像を願宗寺にお迎えできたことはとてもうれしいことであり有難いことと思っております。  合掌